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2020年11月12日

エイジングケア

今こそ、ビタミンD不足を改善しよう

SN2011会長写真

▲ヘルスライフビジネス(2020年10月1日発行)

 

ビタミンの王様、ビタミンD

ビタミンDの効用については、これまでも何度か触れてきました。最近では、「ビタミンD欠乏でコロナ重症化」との内容が、健康関連業界誌の一面に掲載されました。記事の一部をご紹介します。

『新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチン・治療薬の研究開発が世界各国で進められる中、食品関連の成分であるビタミンDへの注目が高まっている。

米国をはじめ海外では、ビタミンDが感染症予防や免疫維持に欠かせない成分として広く知られており、…(中略) …最近の臨床研究では、「ビタミンDの欠乏によって新型コロナ入院患者の重症化が高まる」「カルシフェジオール(25-ヒドロキシビタミンD)が新型コロナの重症度を減らす」などが報告されている。 日本は欧米に比べ、ビタミンDの認知が低い… (後略)』

記事のとおり、日本ではビタミンDの認知度が低く、多くの人には、骨の形成を助ける栄養素、くらいにしか知られていません。

しかし、ビタミンDは、免疫力アップ効果やインフルエンザ発症予防、大腸がんのリスク低減効果など数多くの効用があり、コロナ禍の中でも力を発揮しているとして、欧米では大きく脚光を浴びています。私もビタミンDの評価は、「ビタミンの王様」クラスと考えます。

 

今こそビタミンDで免疫力UP

ところで、日本の新型コロナウイルス対策の報道では、「3密を避ける」「マスク、手洗い、うがいの励行」が叫ばれ、ウイルスを体内に入れないようにすることが強調されています。

もしウイルスが体内に入っても、感染しないようにする、または、撃退する、重症化しないようにするなどの情報も、同等に報道する必要性を感じます。

ウイルスが体内に入った場合のことを考えると、まずは自らの免疫力を高めておくことが大切です。それには、体内でビタミンDを増やすことが、最適な方法の一つだと思います。

太陽光を浴びる(ビタミンDが体内で合成される)ことと、ビタミンDが多く含まれる食品を摂取することを意識して行いましょう。ビタミンDを含む食材には、紅鮭、いわし、うなぎのかば焼き、まぐろ、さんまなどがありますので、積極的に摂取しましょう。露地栽培アガリクスもしかり、です。

日本では、前述の通り、ビタミンDの効用の認知不足があり、さらに太陽光の紫外線リスクの過度な認識から、多くの年代でビタミンD不足に陥っています。体内でビタミンDを増やせば、新型コロナウイルスの感染リスクやその重症化も遠ざけられるでしょう。今こそ、ビタミンD不足の、改善の時です。

 


 

コラム筆者:元井益郎

薬学博士/薬剤師/NR・サプリメントアドバイザー/日本抗加齢医学会認定指導士。

東京薬科大学薬学部卒業。ジェーピーエス製薬株式会社入社・退社後、サンプライズ株式会社設立。東京大学や慶應義塾大学など、国内の著名な大学機関と抗加齢に関する共同研究を行い、研究結果をもとにサンプライズ製品の開発を行う。

趣味は山登りとマラソン。74歳になるが、自称年齢は50歳。2017年6月、デナリ(マッキンリー)に登頂成功。好きな言葉は、「過去は変えられないが、未来は変えられる」。

元井 益郎

薬学博士/社長

1分も走れないペンギン歩きから、世界7大陸最高峰を目指す70代に。

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