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2020年04月09日

エイジングケア

今こそ、自然と触れ合おう

2004会長記事写真_ブログ用

ストレスは「万病の元」と言われ、溜めることは望ましくありません。しかしウイルスの蔓延により、色々なイベントや会合が中止となり、ストレス発散の場が減少してしまうという状況が発生しました。

家の中で過ごすばかりでは、気が滅入ってしまう方も多いでしょう。これは個人にとっても社会にとっても、決して良いことではありません。

 

2時間、自然に触れると健康度&幸福度UP

このような時こそ、ストレス解消のために、自然との触れ合いをおすすめします。自然豊かな環境に身を置くと、日常のストレスが癒されるという経験は、誰にでもあるでしょう。

そのような恩恵を得るには、必ずしも遠方のリゾートで過ごす必要はないようです。

1回1回は短時間でも、週に合計2時間、身近な緑道や公園などを訪れて自然に触れると、少なくとも翌週1週間は「自分は健康で幸福だ」と感じることができるそうです。英国で行われた下記の研究に示されています。

「自然環境との関わり調査」の対象者のうち、1万9806人に、前週の自然に接した総時間と、現在の「健康状態が良いか悪いか」、「幸福感は高いか低いか」についての自己評価を聞きました。

その結果、前週の自然への接触時間が120~179分間の群は、接触なしの群に比べ、「良い健康状態」が1.59倍、「高い幸福感」が1.23倍となりました。

この恩恵は、週に200~300分間の自然への接触でピークに達し、それ以上長くなっても「良い健康状態」や「高い幸福感」は増えませんでした。

また、1週間に1回の長い滞在か、数回の短い滞在かによる違いはなく、訪れた自然環境の種類による差もなかったとのことです(*)。

 

自然の中での適度な運動もおすすめ

身近な自然に触れることの効果がお分かりいただけたでしょうか。さらに効果を高めるため、適度な運動を取り入れることもおすすめです。

ここでいう「運動」は、ダイエットや身体を鍛えるためのものではありません。自然を感じながら適度に身体を動かすことで、デトックス効果や森林浴効果が発揮され、リラックスできる環境を作り出すための運動です。好きな音楽を聴きながら行うと、さらにリラックス効果は高まります。

みずみずしい新緑の青葉の色は、「目の薬」と言われ、目の疲れを回復させる効き目がありますが、自然にはそれ以外にも大きな効果があるのですね。ぜひ試してみてください。

*参考文献:Sci Rep.2019 Jun 13;9(1):7730.

 


 

コラム筆者:元井益郎

薬学博士/薬剤師/NR・サプリメントアドバイザー/日本抗加齢医学会認定指導士。

東京薬科大学薬学部卒業。ジェーピーエス製薬株式会社入社・退社後、サンプライズ株式会社設立。東京大学や慶應義塾大学など、国内の著名な大学機関と抗加齢に関する共同研究を行い、研究結果をもとにサンプライズ製品の開発を行う。

趣味は山登りとマラソン。73歳になるが、自称年齢は55歳。2017年6月、デナリ(マッキンリー)に登頂成功。好きな言葉は、「過去は変えられないが、未来は変えられる」。

元井 益郎

薬学博士/社長

1分も走れないペンギン歩きから、世界7大陸最高峰を目指す70代に。

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