MENU

2015年06月05日

ヘアケア

女性の薄毛/ダメ!抜け毛を招く髪の洗い方

抜け毛を招く髪の洗い方

抜け毛を気にするあなた、どんな方法でシャンプーをしていますか?

□髪が抜けないように、さっと軽く洗っている

□指の腹で、頭皮をこするようにして洗っている

実はこれ、両方とも「やってはいけない頭髪ケア」と言われているのをご存知ですか?今回は、美髪・エイジングケアのために絶対してはいけないシャンプー方法についてお話ししたいと思います。

 

◆おそるおそる、洗ってませんか?

シャンプーをすると髪が抜けちゃうから、なるべく抜けないように、そっと軽くしか洗わない。こわいから何日かに1回しか洗わない。という方、いらっしゃるのではないでしょうか。

実はこの洗い方、悪循環を起こす可能性があります。ご存知かもしれませんが、髪は毎日、50~90本は自然に抜けるものです。自然に抜けて、その分が別の毛穴から生えてくるようになっています。

髪が成長を続けている間は、ある程度の負荷がかかってもそう簡単には抜けません。しかし、ヘアサイクルで言う「休止期」の終わり頃になると、風に吹かれただけでも落ちるようになります。これが、シャンプーやブラッシングのときに抜けるわけですね。

そっとしか洗わない場合、確かにシャンプー時の抜け毛は減ったように感じるかもしれません。でも、ドライヤーを使っているときや、朝起きた枕元など。大量の抜け毛を発見してしまったりしませんか?

何日かに1回しか洗わない場合は、蓄積されたものが一気に抜けます。恐る恐る洗ってみたら、排水溝に大量の抜け毛!それは、何日分かの抜け毛だから当然の量なのですが、本人としてはすごいショックになるはずです。

恐る恐る洗えば洗うほど、抜け毛が増えたように感じて恐怖を生むという悪循環。シャンプー恐怖症になってしまうのです。適切にシャンプーできないと、頭皮の環境は整いません。

 

◆抜ける毛より、新しい毛

そんなあなたに、耳を貸していただきたいことがあります。それは、自然なサイクルで抜けるべき髪は、抜けるということです。抜けていいのです。抜けなければ、新しくは生えてこないのですから。

過去に育んできた弱々しい髪に集中しても仕方ありません。それよりも、新しい髪が、美しく丈夫に生えてくる環境作りに気を遣う方が100倍大切だと思いませんか。適切な方法でシャンプーして、新しい髪を、強く、頑丈に育てるのです。

 

◆美髪を育む、3つの基本

美髪を育む基本は、①髪の育成に必要な栄養をとり、②血行良く頭皮へ届け、③良い環境で育てることです。

①髪やお肌、私たちの体の全ては、あなたが食べたもの、飲んだものから出来ている、ということをお忘れなく。②摂った栄養は、頭皮全体へ届けなければいけません。頭皮は血行不良を起こしていませんか?③シャンプーの際、新しく生えてきている髪の毛を大切にしていますか?抜ける毛よりも、新しい毛です!

この基本が揃わなければ、若々しく、豊かな美髪は成し得ません。

 

◆ゴシゴシ洗いで、新しい毛を抜いている!?

それでは、「良い洗髪方法」というと、どういったものを想像されるでしょうか?おそらく、頭皮を傷つけないように爪を立てず、指の腹の部分で頭皮をこすって洗う。このイメージの方が多いのではないでしょうか。

しかし、この方法にも問題があります。爪を立てない、というところは良いのですが、、、。実は、頭皮を「こする」ことで、せっかく生えてきた新しい毛を引き抜いてしまう可能性があるんです。えっ?こするだけで毛が抜けてしまう?腕や足の毛はこすっても抜けないのに・・・と思われるかもしれませんが、体毛と頭髪は、毛穴の大きさや皮脂の分泌量が違います。

体毛は、小さな毛穴から細い毛が生えています。頭髪については、それまで太い毛が生えていた毛穴は大きいままです。頭髪が抜けた後は、この大きな毛穴に皮脂が分泌されて充満するのですが、新しい毛は、その皮脂の中に細く生えてきます。まるで、ロウソクの芯のような状態。擦ると簡単に抜けてしまう、という事をイメージしていただけますでしょうか。

ゴシゴシ洗いなどで無理に引き抜いてしまった髪は、平均129日たたないと再生しないと言われています。約4ヶ月・・・。長い!!!そしてようやく生えてきた、新しい髪もまたゴシゴシ洗いによって抜いてしまう・・・。これを繰り返していたら・・・。もうお分かりですよね。摩擦してはいけないのです。

 

◆美髪育成のためのシャンプー法=マッサージシャンプー

髪が抜けないよう、おそるおそる洗うのも良くない。指の腹で頭皮をこするようにして洗うのも良くない。両方とも良くないのであれば、どうすれはいいのでしょうか!?

そこで、オススメのシャンプー方法についてお伝えします。シャンプーとは、「チャンプー」というヒンディー語が語源だとか。チャンプーは、「髪を洗う」ではなく、「マッサージをする」という意味を持っています。脱毛予防や育毛のためには、頭皮を清潔にしておくだけでなく、頭皮を柔らかくし、血行を良くしておくことが大切です。その両方をかなえる方法として、マッサージを意識しながら洗う「マッサージシャンプー」の方法をマスターしましょう。

 

◆指頭を頭皮に密着させ、擦らない

マッサージシャンプーの基本は指の「腹」でなく、指の「頭」の部分(指の腹と指先の中間あたり=ピアノを弾く時にあてるところ)を頭皮に密着させたまま、擦らないように動かすこととなります。頭皮を擦らないよう、小刻みに揺り動かします。頭皮が動くと、毛穴が絞られるような状態になり、皮脂の除去がスムーズに行われるのです。このように、摩擦をしないで洗うことにより新生毛を引き抜かないようにします。

想像していただくと分かると思いますが、この動かし方は「洗う」というより「マッサージ」という感覚になります。

 

◆マッサージシャンプーの順番 1~5

それでは、全体の流れとしては、どのようにすれば良いかまとめましょう。

1:ブラシで髪のもつれをとかす。
もつれたまま洗うと髪が絡み、洗うときに余計な力がかかってしまいます。

2:髪と地肌を十分に濡らす。
お湯で素洗いします。この段階で、油脂分以外の汚れは70~80%落ちます。

3:シャンプーは2度洗いで。
シャンプー剤を手のひらでのばし、数か所に塗布して全体に泡立ててから行う。
1回目は頭皮の油性汚れのクレンジングが目的。頭皮を強く擦らないように、指の腹で軽くマッサージする。泡立てのときは、空気を取り込むために、指の腹で指を軽く動かす洗い方をします。全体に泡立ったら、よくすすぎ流す。2回目は、マッサージが目的。シャンプー剤は、1回目の半分位でOK。指頭を頭皮に密着させ、擦らないように揺り動かします。これにより、皮脂などのよごれを毛穴内部から押し出すこともできます。毎日洗っている人で、特別汚れていない場合は、1回でOK。その場合は、はじめから指頭を使ったマッサージシャンプーをします。

4:すすぎは十分に。
すすぎが悪いと、フケや痒みの原因になったり、抜け毛が増えることもあります。肩くらいまでのロングヘアの場合、一般的には4分以上はすすがないとダメ。シャンプー剤の成分が残ってしまいます。

5:リンス・トリートメント。
毛先を中心に、髪の毛のみにつけること。

 

—————————-

 

以上、抜け毛予防、薄毛改善のための、マッサージシャンプーのご紹介でした。
今までゴシゴシ洗いをしていた方、いかがでしょうか?はじめは洗いきれていない気がして気持ちが悪いのですが、だんだん慣れます。なにより、薄毛改善のためです!是非、試してみてください。

 

◆参考文献
『20歳若く見える頭髪アンチ・エイジング』(講談社/板羽忠徳)

元井 里奈

毛髪診断士/取締役

ボロボロの汚髪から脱出。 髪を愛する髪マニア。

\ この記事をシェア /

pagetop