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2018年04月13日

エイジングケア

見た目年齢が若い人は、長生きする

0327姿勢イラスト_ブログ用

オシャレのため、毎日を楽しく過ごすため、見た目を若々しく保ちたいという気持ちは、誰もが持っている欲求だと思います。しかしそれは見た目の問題だけで、「寿命」に関係があるなんて、ご存知ない方が多いのではないでしょうか。実は、「見た目が若い人は長生きする」こんな研究報告があるのです。

 

見た目年齢と寿命の関係

この研究は、デンマークのクリステンセン教授らによるものです。2001年の時点で70歳以上の双子1826人を選び、その写真が何歳に見えるか、41人の審査員(看護師・若い男性・中年女性)が推察。その後、2008年の生存状況との関連を調べたものです。双子を取り上げた理由は、老化に関する同様な遺伝子を持っている点を考慮したからです。

調査の結果、2008年の生存状況では、全体の37%の675人が亡くなっており、その多くは2001年の年齢推測で、実年齢より老けて見られた人でした。そこから、「見た目の年齢は、生存状況とかなり関係している」と結論付けています。

さらにクリステンセン教授は、「成人した人が、『年齢より老けて見える』と言われることは、健康状況が良くない証だ」と言っています。

 

見た目年齢に大きく影響する、髪の毛

ところで見た目の若さに関係するものというと、肌のシミ、シワ、たるみ、髪の毛などがあります。その中でも頭髪は、ある、ないで、10~15歳の差となって感じられることがままあり、若さの判定に大きく影響します。

また、先の研究では、写真で年齢(若さ)を推察していますが、姿勢や立ち居振る舞い、行動する姿も見た目の若さに大きく影響します。例えば、姿勢良くさっそうと歩く姿には、若さと魅力さえ感じます。

それでは、見た目の若さを手に入れるには、どうすれば良いのでしょうか。基本は、食生活をはじめとする生活習慣の見直しです。まずは若返りの因子「IGF-1」を高める、魚や海産物、野菜など、一汁三菜、四季折々の和食を推奨します。和食はその優秀さによりユネスコ無形文化遺産に登録されているほどです。

個々の食材の具体例では、まず青魚が挙げられます。青魚には、DHA・EPAなどのオメガ3系の不飽和脂肪酸が含まれ、シワの改善だけでなく認知症の予防にも繋がります。残念ながら、日本人の魚の消費量は年々減じています。他には、大豆や唐辛子です。若返りの因子IGF-1を高め、毛髪の健康に役立ちます。

姿勢や立ち居振る舞いの改善には、背骨を伸ばすブラ下がり健康法や、腹筋、背筋の強化が効果的です。これらは、身長の縮まりを防ぎます。また、美しく歩く姿勢を取り戻すにはウォーキング、ジョギングが良いでしょう。ただ、張り切りすぎず徐々に運動量を増やしましょう。継続が大切です。

 


 

コラム筆者:元井益郎

薬学博士/薬剤師/NR・サプリメントアドバイザー/日本抗加齢医学会認定指導士。

東京薬科大学薬学部卒業。ジェーピーエス製薬株式会社入社・退社後、サンプライズ株式会社設立。東京大学や慶應義塾大学など、国内の著名な大学機関と抗加齢に関する共同研究を行い、研究結果をもとにサンプライズ製品の開発を行う。

趣味は山登りとマラソン。71歳になるが、自称年齢は53歳。2017年6月、デナリ(マッキンリー)に登頂成功。好きな言葉は、「過去は変えられないが、未来は変えられる」。

元井 益郎

薬学博士/社長

1分も走れないペンギン歩きから、世界7大陸最高峰を目指す70代に。

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