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認知症予防!コグニサイズとは・・・?

      2017/05/17

先日、日本抗加齢医学会の「アンチエイジング医学の最先端を学ぶセミナー」(写真)に参加しました。理事長(慶應義塾大学医学部眼科学教室教授)の坪田一男先生からの世界最先端情報をはじめ、現在の医療のホットな話題をその専門分野の先生方から直接聴ける貴重なセミナーです。

抗加齢医学の実際2016

セミナーはどれも興味深い内容で充実した2日間でした。今回はその中から、国立長寿医療研究センター島田裕之先生の「認知症予防の最新研究」を中心にお話したいと思います。

 

セミナーの数日前、日本の百歳以上の高齢者数が、65,692人(2016年現在/その内87.6%が女性)になったというニュースが流れました。1970年では僅か310人でしたので、200倍以上に増えた計算です。さらに、2050年には2016年の約10倍、683,000人になると予測されています。(グラフ)人生百歳時代がせまっているのです。

百歳以上の高齢者数

非常に喜ばしい内容ですが、重視しなければならない大きな課題があります。

認知症です。厚生労働省が示した推計によると、2025年には、65歳以上の5人に1人にあたる700万人前後が認知症になるといいます。この数値に軽度認知障害(MCI)の患者さんを加えると約1300万人となり、65歳以上の3人に1人が認知症患者とその予備軍ということになるのです。さらに高齢の100歳以上では、その比率がどれくらい跳ね上がるのかと思うと、想像するだけで怖い話です。

 

認知症は、皆さんご存知のように色々な原因で脳の働きが悪くなったり、脳の細胞が死んだりして障害が起こり、生活に支障が出る状態のことを指します。

具体的には、暴力・暴言、徘徊、便をいじる弄便、失禁と排尿障害、異物を食べる異食、自宅にいても帰宅願望がある、不眠・睡眠障害・昼夜逆転、頭が混乱するセン妄、物取られ妄想、幻覚と錯覚、見当識障害、記憶障害などです。経験した者でなければわからない壮絶な病です。

 

「認知症は治らない脳の病気です」だとか、「早期発見で治る病気でもなく、予防もできません」という書籍もありますが、詳細に述べると少し違います。認知症は、およそ半数がアルツハイマー型、次に多いのがレビー小体型、その次に血管性認知症と続き、これら三大認知症で全体の約85%を占めます。残りの15%には、治るタイプといわれる正常圧水頭症などがあります。

 

いずれにしろ認知症は、本人はもちろん家族も悲惨な状態となり、みんなが疲弊することになります。だからこそ、今のうちから対策に取り組むことが最重要課題となるのです。

日本人は、とかく「病気になったら病院にいけばいい。ドクターがなんとかしてくれる」と、安易に考えがちですが、認知症はそれでは取り返しがつかなくなります。

 

そこで注目されるのが、国立長寿医療研究センターが開発した、脳と体を同時に使うことで認知症を予防あるいは改善しようとするプログラム:コグニサイズです。

 

コグニサイズはコグニションcognition(認知)とエクササイズexercise(運動)をあわせた造語です。引き算やしりとりなどの「認知課題」をしながら、運動をします。運動によって健康を保ち、同時に脳の活動を活発にして、認知症の発症を遅延または改善させることを目的としています。

 

具体的には、100-7=93、93-7=86、・・・などの引き算や、しりとりをしながら歩く。踏み台を上り下りしながら引き算をする。ステップを踏み、踏んだ数が3の倍数になると手をたたく等。(イラスト)

運動による認知症の抑制

認知課題は、運動と同時に行うと、運動の方法や認知課題をたまに間違える程度の難易度のものが望ましいとされます。

こういったプログラムを、軽度の認知機能障害の高齢者に取り組んでもらったところ、多くの参加者の記憶力が改善したといいます。

 

また、認知症といえば、有名な「ナン・スタディ(修道女研究)」という研究があります。この研究の協力者のひとりで、101歳で亡くなったシスター・マリーは、認知症と見られる症状もなく、亡くなる直前まで知能テストで高得点を獲得していました。ところが、死亡後の病理解剖では彼女の脳はアルツハイマー病にかかり、脳の委縮が進んでいたのです。つまり、アルツハイマー病にかかっているにも関わらず、そのような症状が発現しなかったということです。

この理由としては、仮説ですが、彼女は若いころから老年期に至るまで、知的な活動を活発に行っていたため、アルツハイマー病になっても症状が出てこなかったのではないかと言われています。

 

将来、100歳時代が到来します。あなたの人生が最期まで充実したものになるかどうか、決め手はその時の健康状態にあります。そのためには、昔から言われる「頭は生きている間に使いなさい!」が当てはまり、それも複雑に使えば使うほど良さそうです。

 

生きがいとしてトキメク目標をもって、今からコグニサイズを続けましょう!健康寿命の延伸とアンチエイジングに役立つこと請け合いです。

 

 

参考文献:

『抗加齢医学の実際2016・・認知症予防の最新研究と取り組み』島田裕之

『百歳時代-“未病”のすすめ』IDP新書 /黒岩祐治著

 

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※番外編コラム筆者紹介
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サンプライズ株式会社
代表取締役社長:元井益郎
薬学博士、薬剤師、NR(栄養情報担当者)、日本抗加齢医学会認定指導士。
1946年生まれ。東京薬科大学薬学部卒業。ジェーピーエス製薬株式会社入社・退社後、サンプライズ株式会社設立。東京大学や慶應義塾大学など、国内の著名な大学機関と抗加齢に関する共同研究を行っている。趣味は山登りとマラソン。今年で70歳になるが、自称年齢は52歳。年間に4回ほどフルマラソンへ出場し、4時間以内に完走することもある。登山では世界7大陸の最高峰を制覇することを目標とし、既に4つを登頂成功。来年はデナリ(マッキンリー)に挑戦する予定。トキメクような目標をモチベーションに、アンチエイジングを体現している。好きな言葉は、「過去は変えられないが、未来は変えられる」。

 - アンチエイジング, <アンチエイジング指導士>元井益郎の記事 , , ,

 

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