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2016年09月09日

ヘアケア

育毛サプリの選び方

育毛サプリなんてあるんだ!という方はたくさんいらっしゃるでしょう。色々あるけど、どんな栄養成分のものが効くのか、安全面は大丈夫なのか、選び方が分からないという方に。サプリメントアドバイザーの立場から、サプリメントの基礎知識と、賢い選び方についてお話します。

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目次

1.サプリメントは、「誰でも」販売できます

2.サプリメントの製造環境

3.サプリメントの原料

4.栄養成分の選び方

5.目的は育毛だけ?美容と健康も同時にかなえよう

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1.サプリメントは、「誰でも」販売できます

いきなり不気味なお話ですが、「誰でも」販売できます、と聞いて、どう思われたでしょうか?サプリメントは、薬のように販売許可が必要なわけではないので、実はこの記事をお読み頂いているあなたも、明日から販売することができてしまいます。

それ故に、市場には、本当に素晴らしい商品から、残念ながら中身のない商品まで、ピンキリで出回っているわけです。(これらを一緒くたにして、「サプリメントなんて、どうせ効かなんでしょ?」なんて言われると、いいものを真剣に取り扱っている立場としては、とても傷つきます、、。)

消費者として、きちんと選ぶ目を持っていないと、中身のないものをつかまされてしまう可能性があります。反対に、正しく選ぶことさえできれば、美容と健康に素晴らしい手助けを得ることができるとも言えます。

最近は、少しずつですが、きちんと「科学的根拠」のあるサプリメントが増えてきました。広告文やCMなどのイメージに流されないで、科学的根拠を確かめることも、賢い選び方といえるでしょう。

 

2.サプリメントの製造環境

これまた、サプリメントそのものの評価を下げてしまいそうなお話なのですが、、。サプリメントの製造環境についても、知っておいて頂きたいことがあります。

医薬品は、GMPという製造品質の管理基準をクリアした工場でしか、製造してはいけません。一方、サプリメントには製造設備の規定が「ありません」。これはつまり、残念ながら粗雑な環境で製造されている可能性もある、ということです。

また、出来上がった製品が本当に安全なものかどうか、検査していないメーカーも少なからず存在します。残留農薬や、有害金属が含まれていないか、など、メーカーとしては確認しておきたい事があるはずです。

きちんとした工場で生産し、安全性を確認しているなら、その旨を記載してあるはずです。サプリメントを購入するときには、製造工場や安全性検査の確認をすると良いでしょう。

 

3.サプリメントの原料

サプリメントには、自然素材を使用したものと、化学合成のものがあります。化学合成品の場合は価格が安くなりますが、多くは石油などから合成されています。それがつまり、人体に害がある!というわけではありませんが、自然素材の方が、通常の食事で栄養を摂るのと同じように摂取できるわけです。

原料が化学合成か自然素材かを判別するには、商品の裏にある、「原材料名欄」を確認しましょう。化学合成されたものは、栄養成分名(ビタミンB6、葉酸、など)で表示されているのに対し、自然素材のものは素材名(バナナ、ほうれん草、など)で表示されています。

ちなみに、原材料名欄は、配合成分の多いものから順に書かれています。肝心な栄養素が一番最後の方にチラッと書いてある・・・なんてものもありますので、気をつけてください。それはほとんど入っていない、ということです。

 

4.栄養成分の選び方

サプリメントで栄養を補おうとするとき、特定に栄養成分だけ、やたらめったら摂取しようとする方がいらっしゃいます。しかし、栄養素は多くの物が互いに影響し合って働きます。たとえば、骨を強くしたいからカルシウム!という場合。カルシウムは、実は単体では吸収されにくく、ビタミンDとビタミンKも一緒に摂取してこそ、骨の強化につながります。

自分が摂取したい栄養素を網羅していて、かつ、できるだけ幅広い栄養素を摂取できるサプリメントを選ぶと良いでしょう。

さて、ここでやっと、育毛サプリの話になります。育毛や、抜け毛防止によい栄養成分は次のとおりです。

◆1 たんぱく質
髪はたんぱく質でできているので、必須アミノ酸をバランスよく含んだたんぱく質をとること。

◆2 ミネラル類
亜鉛:髪の原料となるたんぱく質の代謝に不可欠。
鉄:髪質を守る。
銅:メラニン色素の合成に欠かせない。

◆3 抗酸化成分
体内の活性酸素を減らし、薄毛予防に。
抗酸化ビタミン:β一カロテン、ビタミンC、ビタミンE
リコピン(トマトに含まれる)
カテキン(緑茶)
イソフラボン(大豆)など。

◆4 ビタミン類
ビタミンB1:たんばく質の代謝に関係。
ビタミンB6:たんばく質の代謝に関係。
ビタミンB2:髪の再生をサポート。
ビオチン(ビタミンH):不足すると血流に悪影響。

 

5.目的は育毛だけ?美容と健康も同時にかなえよう

最後にもう1つ、育毛サプリを求める、あなたの目的をよく思い起こしてみてください。あなたは今、とにかく髪さえ増えてくれれば・・・、抜け毛さえ減ってくれれば・・・とお思いかと思います。そこに気持ちが集中してしまう気持ちはわかるのですが、望みの本質は「まだまだ若々しく、綺麗でいたい」「オシャレを楽しみたい」ということではないでしょうか。

育毛サプリのいいところは、【体の内側から】ケアをできることです。摂った栄養成分は、頭皮だけでなく、体全体へ運ばれます。せっかくサプリメントでケアをするのですから、どうせなら、「美肌」や「アンチエイジング」、「骨の強化」なども全て叶えるようなサプリメントを選んでみてはいかがでしょうか。

美肌にはこれ、アンチエイジングにはこれ、といった具合に、どんどんサプリが増えていっては、お財布事情が苦しくなってしまいそうですよね。1つでたくさんケアができる優れものを選んで、余ったお金は他に回しちゃいましょう。

 

いかがでしたでしょうか。なかなか選ぶのが難しいとは思いますが、体は食べたものから作られます。一生付き合っていく大切な体ですから、頑張って選んでみてくださいね。

 

元井 里奈

毛髪診断士/取締役

ボロボロの汚髪から脱出。 髪を愛する髪マニア。

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